頭皮のかゆみ・フケの原因はアトピー性皮膚炎?脂漏性皮膚炎?

頭皮 女性6

頭皮がかゆい…かくとフケがポロポロと落ちてくる。
頭皮に赤みもあるこの状態、実は脂漏性皮膚炎とアトピーの症状はよく似ているんです。症状がとても似ているために皮膚科でアトピーと診断されて実は脂漏性皮膚炎だったということもあるようです。


脂漏性皮膚炎とアトピーは症状はよく似ていますが、治療の方法がまったく異なります。自分の頭皮の状態を把握しないままにケアをするのは症状の悪化にも繋がってしまいます。しっかりと自分の頭皮の状態を知って、ケアを行っていきましょう。

アトピー性皮膚炎

アトピーは正式名称はアトピー性皮膚炎といいます。アレルギー反応に皮膚の炎症を伴うものがアトピー性皮膚炎です。症状の特徴として、皮膚に赤みと激しいかゆみ、場合によってはフケが生じます。
私達の皮膚には(今回の場合は頭皮には)、体内の水分が外に逃げないように保ったり、外からの刺激(乾燥、ホコリ、ごみ、細菌)から皮膚を守ったりするバリア機能が働いています。皮脂のバリア機能が弱ってしまうと、外からの刺激に皮膚が過剰に反応してしまい、アレルギー反応が起きてアトピー性皮膚炎の症状が現れます。

アトピー、アレルギーと聞くと、体質的に生まれたころからある持病というイメージがあるかもしれません。確かに遺伝的に、先天的に幼少期からアトピーの症状が出てしまう方もいます。実際に、幼少からアトピーに悩まされている方は、元々の皮膚のバリア機能が弱いことが分かっています。しかし、アトピーは大人になってから、つまり後天的にも発症する可能性もあります
アトピーについてはまだ分かっていないこともあります。ですが、後天的に発症する方の特徴として、生活習慣の中で頭皮のバリア機能を弱めてしまい、また免疫を弱めてしまったために発症するケースが多いようです。

後天的なアトピー性皮膚炎のケース

・洗浄力の強いシャンプーで慢性的に頭皮のバリア機能が弱ってしまっている
・慢性的な疲れやストレスにより免疫力が低下している

例えば、長年同じシャンプーやヘアカラー剤など使用していて何も異常がなかったとしても、バリア機能や免疫の低下によって突然アレルギー反応を起こすということもあり得るのです

脂漏性皮膚炎

一方で脂漏性皮膚炎は、カビ菌によって発症する皮膚炎です。頭皮中には常在菌といって普段は外からの菌から身を守ってくれる菌が存在しています。
脂漏性皮膚炎の原因でもあるマラセチア菌というカビ菌も常在菌の一種で、このマラセチア菌が異常に繁殖して、菌が出す炎症物質が原因で炎症を起こしてしまうのです。症状はアトピー性皮膚炎ととても良く似ていて、頭皮の赤み、激しいかゆみ、フケが生じます。

マラセチア菌は皮脂を栄養に繁殖するので、皮脂が多い頭皮や顔を中心に発症しやすい皮膚炎です。皮膚が脂性の人や、頭皮を清潔に保っていない状態の場合に起こりやすいのですが、反対に清潔を意識するあまりにシャンプーで過度に頭皮を洗ってしまい、逆に皮脂が過剰に分泌されて脂漏性皮膚炎になってしまうケースもあります。

脂漏性皮膚炎になるケース

・体質的に皮膚が脂性
・頭皮を清潔に保てていない
・頭皮の皮脂不足による皮脂の過剰分泌

見分けにくい2つの皮膚炎の違い

アトピー性皮膚炎も脂漏性皮膚炎、どちらも症状としては 頭皮の赤み・かゆみ・フケ と似ています。ですので、病院でも本当は脂漏性皮膚炎なのにアトピーと診断されてしまうこともあるのです。この二つの症状は非常に似てはいますが、見分ける方法があります。

フケの大きさで見分ける

アトピー性皮膚炎の頭皮は、頭皮のバリア機能が低下している状態です。頭皮のバリア機能が低下しているということは、充分に頭皮に水分のない状態です。つまりアトピー性皮膚炎の頭皮は乾燥しているのです。乾燥している頭皮から出るフケはパサパサとしており、フケの大きさも小さく粉っぽいのが特徴。反対に皮脂が多いことで起こる脂漏性皮膚炎に伴うフケはベタベタとしていて、フケも大きい塊のようになっているのが特徴です。

ただし、アトピー性皮膚炎の場合でも、かゆみによって強く掻きむしってしまうと頭皮が傷ついてしまい、傷を治すための液が分泌されてしまいます。この液によって頭皮がジクジクとしっとりしてしまうのと、この液が固まってしまうと、かさぶたとなりそれが脂漏性のフケとよく似ているために脂漏性皮膚炎と間違えてしまう場合もあります。
そうなってしまうと判断が難しいかもしれませんが、基本的にはアトピーは乾燥、脂漏性皮膚炎は脂性と覚えておきましょう。

頭皮のかゆみの治療方法

2医者出典:http://pachirin.com/moukohida.html

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の場合は、まず、頭皮を刺激するものを遠ざけましょう。頭皮を刺激する可能性のあるものを考えてみると良いでしょう。シャンプー、コンディショナー、ヘアスプレー、ヘアカラー剤、ワックスなど自分の普段使っているものを見直してみましょう。シャンプーだったら洗浄力の弱いものに変えて、頭皮のバリアを傷付けないようにすることがポイントです。過敏になりすぎて頭皮を清潔に保たないことは避けてください。低刺激のシャンプーでも痛みや刺激がある場合は、お湯のみで頭皮を洗う「湯シャン」でも構いません。

アトピー症状の時は頭皮の免疫も落ちていますので、脂漏性皮膚炎とも併発してしまう可能性もあります。また、アトピーは頭皮が乾燥している状態ですので、保湿は必ず行いましょう。市販の頭皮用ローションや、ワセリン、尿素クリームなどの保湿外用剤を使って、頭皮の水分を保てるようにしましょう。お風呂上がりの頭皮が清潔で、肌に潤いのある時がタイミングとしてはベストです。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎の場合は、頭皮を清潔に保つことを心がけましょう。シャンプーは1日に1回、丁寧に行いましょう。洗いすぎは皮脂の過剰分泌を招いてしまいます。また市販のシャンプーでは脂漏性皮膚炎の原因でもあるマラセチア菌は殺菌できません。殺菌成分の配合されているシャンプーや、ケトコナゾールというマラセチア菌の繁殖を抑える外用剤を併用しながらしっかりと頭皮を清潔に保つことが大切です。

アトピー性皮膚炎と診断されて、治療をしていたけど治らなかったという声を聞きますが、それは脂漏性皮膚炎の場合、頭皮の保湿は菌の繁殖を助けてしまうことがあるためです。
もちろん、脂漏性皮膚炎も炎症のひとつなので炎症のケアとしては保湿は有効です。ですがマラセチア菌は皮脂を栄養とするので、例えば油分の強いオイリーな保湿剤を使用してしまうと逆効果になってしまう可能性があります。保湿をする場合は、出来るだけサラッとしたタイプのものがおすすめです。

2つの炎症の共通点

2つの症状に共通しているケアとしては、出来るだけ刺激を加えない事。アトピー性皮膚炎も脂漏性皮膚炎も強いかゆみが伴いますが、掻き壊してしまうと症状は悪化してしまいます。かゆみに我慢が出来ない場合は、ステロイド剤をある程度症状が落ち着くまで使用することをおすすめします。
ステロイドと聞くと使うのが怖い方もいるかもしれませんが、使用法さえしっかりと守れば圃場に有効に働いてくれます。それ本当?頭皮湿疹で使う薬の正しい知識と使い方で詳しくステロイドについて書いてますので参照してみてください。

終わりに

前向き出典:http://www.kvmyk.de/kv_myk/

症状が強い場合は、病院でしっかりと診断してもらい薬を処方してもらうことが改善には一番の近道です。
ただし気を付けてほしいのは症状が治まりかけた頃です。かゆみやフケが治まった途端にケアをやめてしまっては、また症状が繰り返してしまいます。

またトラブルの原因が何なのかということも考えてみましょう。
いくら日々のケアをしていたとしても、根本から解決しなければ意味がありません。フケやかゆみは日々の生活のなかで決して気持ちのいいものではありません。
イライラしたり、人前に出ることが恥ずかしかったりと、せっかくのあなたの毎日が台無しになってしまいます。1日や2日で治るものではありませんが、自分の頭皮としっかり向き合って健康な頭皮を目指しましょう。

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頭皮のかゆみ・フケの原因はアトピー性皮膚炎?脂漏性皮膚炎?